アルセーニ タラセヴィチ=ニコラーエフ 2020日本ツアー特設ページ

静かなる情熱のピアニスト

 

「音楽に情熱を燃やしつづけること」、「心の中の焔を絶やさぬこと」

 

これはインタビューの際に世界的ピアニストで彼の祖母にあたる、故タチアナ・ニコラーエワのことに話題が及んだときにニコラーエフが引用した祖母の言葉です。

 

演奏する彼をみていると私の脳裏には高潔、清廉、高貴といった言葉が浮かんできます。きっとそれは彼が演奏するときに心がけているという、「音楽へ誠実に向き合い純粋な形で演奏する」ことや、「聴衆の皆さんに目が醒めるような瞬間をもたらしたい」という思いがそこに顕われているからでしょう。17世紀に西欧に現れて現在は、東の果てのこの日本まで広がったクラシック音楽の真価を彼は微塵も疑わず、そこに余計な虚飾は必要ないという強固な音楽への純粋な愛を奏でているようです。

 

彼の提案するリサイタルのプログラム・テーマは「Immersing―没頭」。静寂を支配するのは過去の偉大な音楽家、ラヴェル、ベートーヴェン、ラフマニノフの名曲ばかりです。ニコラーエフは今回のリサイタルをプログラム全体で一つの大きな絵のように感じて欲しいと言いました。作品と作曲家と演奏者と私たちとの裂け目の奥に描かれる一枚絵を照らしだすのは彼の中の焔で、その火を絶やさぬための燃料こそが彼が受け継いだ芸術そのものです。灯火に導かれ私たちも共にその深淵に歩を進めましょう。

 

文:アイエムシーミュージック

過去の日本公演アンケートより

  • 初めて聴くピアニストだったが、とても良かったです。
  • とても澄んだ音の演奏でした。素晴らしい。今後の演奏も注目したいとおもいます。
  • ニコラーエワの孫なのでおおらかでロジカルなイメージを持っていました。技術的にも秀でたピアニストだと思いました。
  • 激しく、しかし細やかそして崇高さも備えた透明な音が、類まれなテクニックに支えられて溢れ出ていた。滅多にいないピアニストさんだと思います。
  • 圧倒的な技術による演奏で素晴らしかったです。
  • 音色の多彩は、他に類を見ないと思います。彼の世界観にいつも魅了されます。まるで一つの映画を見ているようでした。
  • 繊細さとダイナミズム両面を持っていてロシアならではの情熱的な演奏でした。

2020年8、9月公演情報

9/27東京公演チラシ

スケジュール
東京(協奏曲)8月22日(土)午後2時開演 サントリーホール
読響サマーフェスティバル2020 ≪三大協奏曲≫
オーケストラ:読売日本交響楽団
指揮:太田弦 
演奏曲目:チャイコフスキー作曲 ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23 
横浜(ソロ)....9月26日(土)午後2時開演 栄区民文化センターリリス 詳細HPリンク
東京(ソロ)....9月27日(日)午後2時開演 東京文化会館小ホール 詳細HPリンク
ソロ・リサイタル 演奏曲目
ラヴェル:ソナチネ 嬰ヘ短調
ラヴェル:鏡
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調Op.53 「ワルトシュタイン」
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 Op.42 ニ短調
東京公演詳細

日時:2020年9月27日(日)午後2時開演

会場:東京文化会館小ホール 会場アクセス

チケット:全席指定 一般 ¥4,000 学生券 ¥1,000 セット券 ¥6,800

※学生/セット券について

各プレイガイド:

・アイエムシーミュージック................ ☎03-6907-2535 Webチケット購入ページ
・東京文化会館チケットサービス........☎03-5685-0650 Webチケット購入ページ準備中
・チケットぴあ(Pコード:169-817) ☎0570-02-9999 Webチケット購入ページ
・イープラス.........................................................................Webチケット購入ページ
主催:アイエムシーミュージック
協力:ユニバーサル ミュージック
後援:ロシア連邦文化省 駐日ロシア連邦大使館 ロシア連邦文化協力庁