アルセーニ・タラセヴィチ=ニコラーエフ

Arseny Tarasevich-Nikolaev 

 

1993年モスクワ生まれ。祖母はピアニストの故タチワナ・ニコラーエワ。若干9歳でオーケストラと共演し、同時期にデニス・マツーエフ氏が代表を務めるNew Names Competition in Moscow を含む5つの国際ユースピアノコンクールで優勝している。モスクワ音楽院付属中央音楽学校にてアレクサンドル・ムンドヤンツ氏に師事、モスクワ音楽院ではセルゲイ・ドレンスキー、ニコライ・ルガンスキー、パヴェル・ネルセシアン、アンドレイ・ピサレフ各氏に師事した。

 

2012年第5回国際スクリャービン・ピアノコンクールにて優勝。2013年クリーブランド国際ピアノコンクール2位あわせてロシア音楽賞受賞。2014年グリーグ国際ピアノコンクール2位受賞。2016年のシドニー国際ピアノコンクールで2位入賞を期にユニバーサル・ミュージックとデッカ・クラシックス、両レーベルと協力契約を結ぶ史上初めてのアーティストとなった。また、2017年若い世代の中で最も将来有望なピアニストの1人としてPremio Chigiana賞を受賞した。

 

これまでに神奈川フィルハーモニー管、ロンドン・フィルハーモニー管、スヴェトラーノフ響、マリインスキー劇場管、クリーブランド管、ノルウェーフィルハーモニー管など世界各地のオーケストラと共演しており、高関健、ヴァレリー・ゲルギエフ、スタニスラフ・コチャノフスキー、ロベルト・トレヴィーノ、シュテファン・ザンデルリング、ニコラス・ミルトン、ヴァレンティン・ウリュピン各氏など著名な指揮者とも共演も果たしている。

 

ドビュッシー「前奏曲集第1巻」「喜びの島」ラヴェル「夜のガスパール」を収録した『Ravel&Debussy』をAcousense レーベルよりリリース。2018年にはデッカ・クラシックスよりラフマニノフ、スクリャービン、メトネル、プロコフィエフ、ニコラーエワといったロシアの作曲家の作品を集めた「REFLECTIONS」をリリースしている。